ImageJの初歩的な使い方3

 21st August 2021 at 12:46pm

昔ながらのルールベースの画像処理をもとに「2値化処理」について説明します。

「2値化処理」は、画像を白と黒の2色のみに変換する画像処理です。

画像処理の定番の流れとして以下のようなものがありますが、「2値化処理」は重要な処理の1つです。

  1. 画像のグレイスケール化(8-bit化)
  2. 前処理(ぼかし、シャープネス、エッジ抽出など)
    • 画像内の対象物の特徴を抽出しやすくします。
  3. 2値化処理
  4. 後処理(膨張、収縮など)
    • ノイズ除去などの整形を行います。
  5. ブロブ解析など
    • 特徴量(数、面積、長さなど)を計測します。

また葉っぱの画像を使います。

Image→Type→8-bit を実行します。

2値化処理をする前に、Process→Binary→Optionを実行し、Black backgroundをONにしてください。ここを忘れると2値化処理後の画像が、黒255/白0になります。私は気持ちが悪いのでONにします。

Image→Adjust→Threshold を実行します。

上下のスライダーで設定された数値で挟まれる輝度が255、それ以外が0になります。上の場合、0~168の範囲が255になります。赤の部分が適切になるように、スライダーを調整してください。
決まったら「Apply」をクリックしてください。

2値化完了です。

少し解析してみます

ImageJには、「Analize Particles」というブロブ解析用のコマンドがありますので使います。

Analyze→Analize Particlesを実行します。チェックボックスは以下のように設定してOKをクリックします。

今回は簡単に解析できましたが、前処理や後処理を駆使して解析をする場合もあります。画像処理とブロブ解析の一例も参考にしてみてください。


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